保育士りんりんのブログ

現役保育士の子育てのことなど

子どもの迷子はなぜ?目に関係ある?

前回の

迷子を見かけたら〜の記事には、

沢山いいねをいただき、

コメントやメッセージも
いただき、感謝しております。


さて、

子どもが
迷子になるのは
なぜでしょう・・・?

考えたことはありますか?


保護者が見てなかった
保護者が手をつないでなかった
保護者が伝えてなかった


子どもが夢中になって保護者から離れた
子どもが手をつながなかった
子どもが話を理解できなかった


これらはすべて、
できなかったことを示しています。

 

それだけででしょうか・・・?


保護者が見ておく、手をつなぐ、
伝えておく、をしていただくに
こしたことがないですが、


年齢や成長、発達の様子で


一概には、当てはまらない、


当てはめられない


(はまる必要なんてない、
はまらなくて当たり前!)


なのが子どもだと思います。

 

子どもは、

夢中になると周りが見えなくなる、

目に入った興味のある所に突然に行く、


前後を考えていない、

(パパやママが

まさか視界から消えるなんて、
迷子になるなんて

考えてもいない、ですよね)


という

まっしぐらな面もありますね。

 


では、それだけでしょうか・・・?

 

私は子どもの目とも

関係があると思っています。

 

すべてのケースが、とは言いません。


残念ながら、

親が定位置で夢中でお喋りしている、

携帯に夢中…な姿も見かけますので…。

 

ご存知の方もいらっしゃるとは
思いますが、


子どもの
【視力】と【視界】は

 

大人の
【視力】と【視界】とは
違います。

 


背の高さが違うので、


そこから見える景色が
もちろん、違います。


でも
【視力】で言うと、

生まれたての赤ちゃんの時は
はっきり見えておらず、

 

徐々に見える様になると
いうことはご存知だと思います。

 


個人差はありますが、

3ヶ月くらいには
見えた物を目で追うと言われています。

 

 

この頃の【視力】は、
0.1以下です。


半年経つと
0.1くらいです。


実はそこから、
徐々に【視力】が
あがっていきます。

 

3歳頃は0.6〜0.8くらい。


5歳くらいでようやく【視力】は
1.0で大人くらいになります。


それに付け加えて、


【視界】が大人と比べて狭いのです。


【視野】ではありません。


努力では広がりません。

 

大人の【視界】は
左右(水平)150度 
上下(垂直)120度

 

 

これに対して、

 

子どもの【視界】は
左右(水平)90度 
上下(垂直)70度

です。

 

子どもの【視界】を再現して、

体験できる眼鏡を
かけてみた所、

 


すぐ隣りにいたはずのお母さんが
【視界】から消えましたびっくり


CHILD VISION(幼児視界体験メガネ)
というものです。

 

東京都福祉保健局(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/kodomo/shussan/nyuyoji/child_vision.html)のページから、

ダウンロードして作ることができます。

 


子どもの視界に更に
近付ける様にしゃがみました。

 


上が思ったより見えないのです。

 


顔をしっかりとあげないと
先生、親の顔、信号なども
見えませんね。

 


右見て、左見て、車来てないかな〜と、

目視だけでは無理そうですね。

 


しっかりと顔を向けないと
安全確認できないです。

 


それを踏まえて考えると…

 


子どもさんの【視界】から、

 


目の前にいているはずの
お父さん、お母さんが消えるのは

早い、のです。

 


それと大人より【視力】が成長途中と
いう条件が重なると

 


ますます、です。

 

 

興味のある方は是非、
体験メガネをお試しくださいね。

 

 

【視界】の狭さに
かなり驚くはずです。

 


迷子に限らず、

 


これからの

お子様との生活に

大人とは違う【視力】と【視界】と
いうことを覚えていていただき、

配慮してもらえたら…

 

お役に立てたら…と思います。